海外不動産投資は、日本国内に比べて高い収益性や資産分散の魅力がある一方で、言語や法律、文化の違いから不安を感じる方も少なくありません。
今回は、「海外不動産投資に興味があるけれど、何から始めればいいかわからない」という方のために、海外不動産投資の基本的な流れやポイントをご紹介します。
目次
1. 海外不動産投資の魅力とは?

海外不動産投資には、主に以下の2つの収益が期待できます。
・インカムゲイン(家賃収入)
現地で物件を購入し、賃貸に出すことで定期的に得られる家賃収入です。
為替の影響や現地の経済状況にも左右されますが、インフレに強い安定収入源として人気があります。
・キャピタルゲイン(売却益)
物件の価値が購入時よりも上がったタイミングで売却することで得られる利益です。
人口増加や再開発が進む都市では、数年で大きなキャピタルゲインを得られる可能性もあります。
このように、海外不動産投資では「保有による安定収入」と「売却による資産成長」の両方を狙えるのが大きな魅力です。
2. 海外不動産投資の基本的なやり方

次に、海外不動産投資の基本的なやり方をご紹介します。
Step 1:投資目的を明確にする
「安定収入を得たい」「短期間で資産を増やしたい」「子どもの留学や将来の移住に備えたい」など、目的によって国やエリア、物件の選び方が変わります。まずは購入の目的をはっきりさせることが大切です。
Step 2:投資先の国・エリアを選定する
国によって法制度、税制、経済状況などが大きく異なります。
たとえば、アメリカやイギリスは市場が成熟しており、情報が得やすい反面、初期費用が高い傾向があります。一方、東南アジアは成長性が高く、安価な物件もありますが、法整備が未成熟な面もあるため、注意が必要です。
信頼できる不動産会社に相談することで、エリア選定・マーケット情報などについてのアドバイスを受けることができます。
Step 3:物件情報を集める
現地の信頼できるエージェントや日系の不動産会社を通じて、物件情報や利回り、周辺環境を確認しましょう。
Step 4:現地の法制度・税制を把握する
各国で「外国人が不動産を購入できる条件」や「賃貸収入・売却益に対する税率」が異なります。二重課税を防ぐためにも、日本との租税条約の有無などもチェックが必要です。
Step 5:現地視察 or オンライン内覧
可能であれば現地視察を行い、周辺環境や物件の状態を自分の目で確認しましょう。最近はオンラインでの内覧対応も増えているため、日本国内からも物件を確認することができます。
Step 6:購入・契約
購入手続きは国ごとの不動産取引制度に基づいて行われます。契約書類や決済方法も国によって異なるため、現地の弁護士や専門家のサポートを受けながら進めるのが一般的です。
Step 7:物件管理・賃貸運用
購入後は、信頼できる管理会社に委託し、物件の維持管理や賃貸募集、入居者対応を行ってもらいます。賃貸運用状況や修繕の報告体制も事前に確認しておきましょう。海外不動産投資に慣れていない方は、可能であれば日本語対応の会社を選ぶと安心です。
焦らず一つ一つのステップにしっかり取り組むことが、リスクを抑え、安定した投資につながります。
3. 海外不動産投資で失敗しないためのポイント

最後に、海外不動産投資で失敗しないためのポイントをご紹介します。
・エリアリサーチを徹底する
治安・学区・人口動向・再開発計画などを事前に調べておくことで、安定した家賃収入や資産価値の維持につながります。
・信頼できる現地パートナーを持つ
物件選定から契約、運用まで、現地の事情に精通したパートナーの存在は不可欠です。特に海外だと遠隔地の為、国内の不動産に比べて物件管理や最新の情報入手が難しくなります。
弁護士、会計士、不動産管理会社など、現地に詳しい専門家をうまく活用することで、リスクを減らすことができます。
・為替リスクを理解する
収益は現地通貨で発生するため、為替相場によって日本円での利回りが変動します。為替はリスクであると同時に大きな利益を生みますが、事前によく理解したうえで、投資を行うことが重要です。
・出口戦略を想定しておく
「いつ、どのように売却するか」までを想定したうえで物件を選びましょう。たとえば「5年後にキャピタルゲインを狙って売却する」のか、「長期保有して安定収入を得る」のかで、選ぶべき物件やエリアが異なります。
現地の不動産市場や将来的な開発計画も踏まえて、出口のタイミングと手段を事前にシミュレーションしておくことが重要です。
事前に失敗しやすいポイントを押さえておくことが重要です。
まとめ
海外不動産投資は、適切な知識と準備があれば、資産形成やリスク分散の有効な手段となります。海外不動産投資を上手に活用しながら、信頼できるパートナーを見つけ、堅実に資産を育てていきましょう。